共通の仮説を立てられるようになり、みんなのベクトルが揃った。
今回の学びで、最もよかったのはどんなことでしょうか。
まず、チームで共通の仮説を立てることができるようになりました。「どのユーザーに対してどうアプローチしたいのか」「お客さまが真に嬉しいものはなんだろう」という視点から仮説を立て、実際にお客さまへ提供する最小限のものを考える。メンバーみんなのベクトルが揃ったのを感じ、研修の成果が出たと思いました。
特に仮説キャンバスがとてもよかったです。書いているうちに矛盾が生じてくるので、「ここが整理できていない部分なんだ」と自分たちで気づくことができます。
例えば顧客について考えているうちに、提供価値も当初想定していたものと変わってくる、といった感じです。仮説をちゃんと整えていけば、構想が全然違うものになりますよね。
また、事業アイデアを「対象をto Cからto Bに変えたらどうか」についてエレベータピッチでまとめたのもよかったです。「サービスに名前を付けるなら」「本当のターゲットとは」「対価に見合う説得力」などを言葉にするので、そこに想いをのせられます。
自分たちのサービスを「これがいい!」と言っている手前、そこには説得力が求められます。お客さまに提供する最小限のものであるMVPだとしても、説得力を持たなくてはならないという意識付けができたと思います。短い文章でまとめるため、仮説検証を経て再度チームの共通認識を作る大切さを学びました。
もう一点あります。7週間プログラムを始めた時点では、実現手段をある程度固めて前提として置いてしまっていました。プログラムの中で、本当にその実現手段でいいのか、は改めて考えさせられたところです。
手段の有効性を考える大切さは理解しつつも、やはり先に手段を考えてしまうと選択肢を狭めてしまうと感じました。効率化ばかり考えていましたが実は真逆で、汗をかいて情報を集め、「目的は何か」「そして手段はどうするのか」という風に目的と手段を行ったり来たりすることで真にいいものができることを学べました。
目的と手段を行ったり来たりすることはとても大切です。その分大変なことなので、進んでやる人はあまりいないかもしれませんが、実際はそこをやっていかないと仮説検証も事業開発そのものもなかなかうまくいきません。
座学だけじゃないのもいいですよね。特に若いメンバーは、手を動かすことによって身についたり考えたりするところがあります。聴いているだけだと「わかったつもり」になりがちですが、言葉に出す、作ってみるというスタイルは素晴らしいと思います。
社内で困っている人たちへの伝道師になりたい。
最後に、今後の展望を聞かせてください。
今回の研修で学んだことや仮説検証型アジャイル開発の手法を社内で広げていけたら、事業作りへの見方が変わると思います。
ですから同じ部署内の近いところだけではなく、社内で困っている人たちへの伝道師になれたらと思います。7週間プログラムとしては修了しましたが、これからも伴走していただけるということで期待しています。
はい。ぜひ、社内でも仮説検証型アジャイルの考え方も広げていってください。そして、実践をともに進めていきましょう。今日はありがとうございました。