Red Journey Advent Calendar 2023

レッドジャーニーでは昨年からAdvent Calendarを開催しています。今年も本日12月1日から25日の期間、レッドジャーニーのメンバーが日替わりでブログを更新します。初日は、田中がアジャイルジャパン2023の感想について執筆予定です。

アジャイル、DX、組織開発、プロダクトづくりなど、日頃さまざまな取り組みを行っているため、話題が幅広くなると思います。メンバー個々人の実体験に基づく「組織をもっといい感じにする」ヒントをお届けいたしますので、みなさまぜひご一読ください。

Red Journey Advent Calendar 2023

Red Journey Advent Calendar 2022より

昨年、発信力強化をしていこうという目的のもと、会社として初めてアドベントカレンダーを実施しました。

普段、専門性の高い業務を行っているメンバーですが、どのような発信をしていったのでしょうか。蓋を開けてみると、技術的なものだけでなく、自身の経験談やリモートワーク環境下でのコミュニケーション方法など、バラエティに富んだコンテンツになりました。
その一部をご紹介いたします。

▶メンバーの経験談

  • 子育てしながら半年間アバター生活をしてみた結果、思いがけないメリットがあった。

じつはメリットとしては、利用者側のほうが多いです。

特に、わたしは毎日19:00台に子どもをお風呂に入れています。なので、19:30から行われる実行委員会はわたしはすっぴん、ぼさぼさ風呂上がりなんです。
(中略)
なので、アバターは顔をさらさなくていいのはとても楽です。

アバター生活とアジャイル経営カンファレンスのはなし – 侍れっどの明日できることは明日やれ (samuraikatamaris.red)
  • 「本当に目が見えない状態」を体験できる施設での経験を通じて、努めてリアクションをすることで自己の状態を表現する必要性に気付いた。

会場に入り、施設・イベントがどういうものか、スタッフさんの説明をいつもどおりぼーっと聞いていたときに、はっとしました。
担当していただいていたスタッフの方が、視覚障害をお持ちの方だと気づいたからです。
なんとなく説明にうなずいたりしても、相手には無視されていると感じられるはず。
意図的に声に出して返事をしたり、努めてリアクションをすることで自己の状態を表現する必要があることに気づかされたのです。

「リアクションする」ことへの価値|もっくま(Mistletoe) (note.com)
  • スクラムガイド読書会に参加し、他の参加者との対話の中で自分にとって新しい意見に触れることで、スクラムガイドに対する理解をアップデートできた。

対話することで、今回の私のように、気付きを得たり、学びや理解を深めたりすることができます。それ以上に、対話する相手についても理解を深められることも大きな価値なのではないかとも思います。

読書会はいいぞ〜スクラムガイドが求めるもの再考〜|ともやん (note.com)

▶アジャイルコーチとしての取り組み

  • 自分自身がスクラムマスターとしてうまくやれているかわからない時は、「スクラムマスター自身で自分自身を検査する」というアプローチ方法もある。

こういう、困った時に”原点に戻る”ことは比較的、筋の良いアプローチです。というわけで、ScrumGuideにはどのように書いているか見てみましょう。
(中略)
このように、支援の対象はスクラムチーム、プロダクトオーナー、組織の3つあり、それそれ4つの活動・行動があげられています。
この活動1つ1つを物さしとして、スクラムマスターとしての自身の活動を照らし合わせてみることで、検査が進むのではないかと思います。

スクラムマスター自身で自分自身を検査する1つのアプローチ | サウスポーなエンジニアの独り言 (yohhatu.com)

▶マネジメントスキルとしての「傾聴」

  • メンバーの心の調子が悪いときには、こちらが一方的に話したり、アドバイスをすることよりも、我慢して「傾聴」することが求められる。

会社オフィシャルの1on1や面談ではなく、気軽な15分の雑談から始めてみると良いと思う。(もちろん傾聴多めで)
もしくは、テーマが明確な方がやりやすいかもしれない場合は、研修やkickoffミーティングをテーマに複数人で「感想戦」という名の雑談をしてみよう。脱線しまくりでも構わない。何も解決しない場でも構わない。とにかく量を増やしてみるのだ。
そうやって、信頼関係を増加させていくことが遠回りに見えて近道なんだと思う。

聞くことにフォーカスし、話すことを我慢できるか?|新井剛(araratakeshi) (note.com)

▶マネジメントを担う方々に向けた代表市谷からのメッセージ

  • その組織で世の中のためになると思って、1日1日に自分の時間を惜しみなく投じる、みんなのために「何を変えるのか」1秒でも多く考えて欲しい。

私は、あなたの課題は解決しきれないかもしれない。それでもなお、あなたと同じ方向を向いて、一緒にうんうんと悩むことはできる。昨日のことを悔やんでも仕方ない、今日出来ることはそれほどないかもしれない、でも、明日はまだある。明日のために、一緒に考えよう。

それでもなお、「何を変えるのか」1秒でも多く考えて欲しい|市谷 聡啓 (papanda) (note.com)

▼2022年のアドベントカレンダーはこちらからご覧いただけます。

Red Journey Advent Calendar 2022

メンバーのご紹介

市谷 聡啓
Toshihiro Ichitani

株式会社レッドジャーニー 代表

サービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い。
プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、自らの会社を立ち上げる。
それぞれの局面から得られた実践知で、ソフトウェアの共創に辿り着くべく越境し続けている。

訳書に「リーン開発の現場」がある。
著書に「カイゼン・ジャーニー」「正しいものを正しくつくる」「チーム・ジャーニー」「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」「デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー」「組織を芯からアジャイルにする」「これまでの仕事 これからの仕事」がある。
プロフィールサイト https://ichitani.com/

新井 剛 Takeshi Arai

株式会社レッドジャーニー 取締役COO

プログラマー、プロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャー、アプリケーション開発、ミドルエンジン開発、エンジニアリング部門長など様々な現場を経て、全社組織のカイゼンやエバンジェリストとして活躍。現在はDX支援、アジャイル推進支援、CoE支援、アジャイルコーチ、カイゼンファシリテーター、ワークショップ等で組織開発に従事。勉強会コミュニティ運営、イベント講演も多数あり。
Codezine Academy ScrumBootCamp Premium、機能するチームを作るためのカイゼン・ジャーニー、今からはじめるDX時代のアジャイル超入門 講師
CSP(認定スクラムプロフェッショナル)、CSM(認定スクラムマスター)、CSPO(認定プロダクトオーナー)
著書「カイゼン・ジャーニー」、「ここはウォーターフォール市、アジャイル町」、「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」、「WEB+DB PRESS Vol.111 見える化大作戦特集

森實 繁樹
Shigeki Morizane

株式会社レッドジャーニー

大手SIerでの開発/運用、大規模プロジェクトマネジメントを経験した後、ミドルベンチャーでCTO、通信系事業会社でエンジニアリングマネージャー、国立大学で非常勤講師などを歴任。プロダクト開発や組織づくりに造詣が深い。2003年からアジャイル開発を実践しており、社内外問わずいくつものチーム、組織の支援を行ってきた。現在は、認定スクラムプロフェッショナル(CSP-SM/CSP-PO)としてDX支援に邁進している。

日本XPユーザグループスタッフ。BIT VALLEY -INSIDE-ファウンダー。保険xアジャイルコミュニティ「.insurance」オーガナイザー。

濱口 知也
Tomoya Hamaguchi

株式会社レッドジャーニー

事業会社で仮説検証型アジャイル開発を導入し、実践、社内展開を経験し、プロダクトオーナー代行、プロダクトマネージャー、スクラムマスター、アジャイルコーチなどの役割を務めてきた。
現在は、現場のプロジェクトマネジメントを支援しつつ、経営とつなぎ合わせる立ち位置で、企業のプロジェクト全体を滑らかに進める取り組みを手掛けている。

田中 基淳
Motoaki Tanaka

株式会社レッドジャーニー

SIerでDevOps周辺の導入・改善などの取り組みを経て、社内のアジャイル開発推進担当としてフロントエンド開発を中心に、XPの実践・アーキテクチャ考案・開発者教育に従事。
Red Journeyにジョイン後は、プロダクト開発を実践しながら、開発チームを体制面・技術面で支援する活動を行っている。

認定スクラムマスター Certified ScrumMaster (CSM) 保有。

瀨川 晋平
Shinpei Segawa

株式会社レッドジャーニー

通信系事業会社でサーバサイドエンジニア、インフラエンジニア、開発ディレクター、iOS・Android向けアプリディレクターとして様々なプロジェクトを推進。
一方でエンジニアの枠を超えて全社対象ワークショップの設計・進行や社員満足度推進室メンバーとしても活躍。

その後、大手総合ITソリューション企業でスクラムマスターとして経験を重ね、 現在は定評のある明るいファシリテーションでより良いチーム・組織作りを支援している。