2022年12月1日~25日の期間中、レッドジャーニーのメンバーが毎日リレー形式でコラムを綴った「Red Journey Advent Calendar 2022」。アジャイル、組織変革、プロダクトづくり、コミュニケーションなどをテーマに、各々が活動を通して得た経験や気づき、学びをお伝えしました。

今回は、その中から「組織変革」をテーマにした記事をピックアップしてご紹介します。

組織では、様々な思惑をもつ個人が、それぞれの立場で役割を背負いながら、日々活動しています。
そんな個人の集合体である組織が、共通の目的を掲げ、一枚岩となって動くのは容易なことではありません。
一方で、世の中は目まぐるしいスピードで日々変化し続けており、あらゆる企業・組織は、変化に柔軟に適応し新たな価値を創造し続けられるよう変革を求められています。
組織を構成する個人が、立場や役割を越えて変革にコミットし、組織変革を成し遂げるためには、どのようなあり方・考え方が必要でしょうか?今回の記事が何らかのヒントになれば幸いです。

目次

アドベントカレンダーをやるということ

▼今回、私たちレッドジャーニーがアドベントカレンダーに取り組む狙いを、「個々の発信力強化」と位置付けた森實繫樹のコラム。
「せっかく何かをするならば、ゴールを掲げ、仮説を立案し、検証をしてみよう」という私たちの仮説検証スタイルは、アドベントカレンダーでも健在です。組織や企業での取り組みを、より意義深いものにするために、意識すべきポイントについてお伝えしています。

まぁ結局何が言いたかったかというと、せっかく組織や企業がアドベントカレンダーをやるなら、お祭り的にやるのもいいですけど、上司に言われたからやるとか、組織の取り組みだからやるとか、大人の事情で広報や宣伝になるからとかいう理由をつけられているだけでは点の活動になっちゃうよねということです。

せっかくなので、組織や企業でやるなら目的を共有し、賛同してくれるメンバーを募り、個人の目的と組織や企業の目的を揃えることで、点ではなく、線の活動としていくことが大事なんだろうなと思っています。

アドベントカレンダーをやるということ – 侍れっどの明日できることは明日やれ (samuraikatamaris.red)
アドベントカレンダーをやるということ – 侍れっどの明日できることは明日やれ (samuraikatamaris.red)

正しいときに正しいことをする

▼物事が噛み合って、状況の突破口を生み出すには「その時があっているのかどうか」がかなめ、と説く市谷聡啓のコラム。
「正しいこと」をしているはずなのに壁を突破できない、「正しさ」が正解ではないという状況下でのあり方として、正しく考えるために知識を持つ「Have」の段階、正しいことをする「Do」の段階、相手が受けとめられるまでの時間をつくり、待つ「Be」の段階の三段階があるとお伝えしています。

いくら自分にとって鍛えられた「正しさ」であっても、相手が常に受け止められるわけではない。ここで考える主客は逆転し、自分がどうかではなく、相手を軸に考えることになる。つまり、相手が受け止められるまでの「時間をつくる」必要が出てくる。

正しいときに正しいことをする|市谷 聡啓 (papanda)|note
正しいときに正しいことをする|市谷 聡啓 (papanda)|note

組織の「左手」は、自分たちの「右手」のことを知らない

▼人間が適切な判断と行動を取れる、限界とはどのあたりなのか?組織のサイズについて考察した市谷聡啓のコラム。
大きな組織で陥りがちな状況として、自分たち自身の現状を把握しきれないという点をあげ、新しいことに挑み、新しい価値を生み出そうとするならば、そうした組織構造を越えていく必要がある、とお伝えしています。

例えの領域は全く異なるが、大きな組織が日々陥っているのは「どこで何が起きているかよく分からない(うちそんなことしてたんだ)」ではないか。
過去に決めたことを忠実に繰り返しているうちは、”組織の右手” を気にする必要もない。むしろ、気にしている暇もない。
だが、この先に向けて、これまで取り組んだこともないことに踏み出し、新たな価値を生み出そうとするならば、組織の構造を越えていかなければならない。たちまち、右手や足、自分自身への意識を持つことになる。

組織の「左手」は、自分たちの「右手」のことを知らない|市谷 聡啓 (papanda)|note
組織の「左手」は、自分たちの「右手」のことを知らない|市谷 聡啓 (papanda)|note

それでもなお、「何を変えるのか」1秒でも多く考えて欲しい

▼マネージャーという役割の責任の重さに共感しつつ、求められる日々の仕事への向き合い方について書いた市谷聡啓のコラム。
数多くの組織変革の場面に立ち会い、伴走してきた経験から、マネジメントを担う方の大変さを十分に理解できるとした上で、それでもなお、みんなのために「何を変えるのか」1秒でも多く考えて欲しい、と語りかけます。

現場はよく頑張っていますよ。アジャイルだの、プロダクトマネジメントだの、仮説検証・UXリサーチだの、慣れない仕事にトライしていますよ。踏まえて、聞きたいと思う。マネジメントを担う皆さま、みんなの居場所が昨日よりも今日、今日より明日、より良き方向へと向かうために、今日何をしましたか?と。

それでもなお、「何を変えるのか」1秒でも多く考えて欲しい|市谷 聡啓 (papanda)|note
それでもなお、「何を変えるのか」1秒でも多く考えて欲しい|市谷 聡啓 (papanda)|note

「自分がどんな変化をしたか?」を言葉にする

▼アドベントカレンダー最終日に寄せて、メンバーたちの記事からそれぞれの”変化”を感じたという中村洋のコラム。
”変化”には、”意識せず起きた変化”と”意識して起きた変化”の大きく2つがあり、日々の変化は小さく、忙しく過ごしているとなかなか気づけませんが、第三者との対話や継続することなど少しの工夫で、その変化を見つけやすくなったり、変化とよりうまく深く向き合うこともできるようになったりすることをお伝えしています。

変化はすぐに訪れるわけではありません。
なにか新しいスキルを身につけて使えるようになるにはそれなりの期間、時間が必要になります。新しい考え方や振る舞いというもう少し内面に関わるようなことであれば、その期間はもっと長くなることもあります。

そして、その変化は緩やかなものです。時には停滞することもあるでしょうし、時には後退することもあるかもしれません。
それにRPGでレベルアップした時のように派手なファンファーレで教えてくれるわけでもないですし、レベルアップした瞬間から突然何かがうまくできるようになるというハッキリとした変化が見えるわけでもありません。

それでも”1年”という期間で見てみると、そこで取り組んできたこと、意識してきたこと、積み重ねてきたことによる変化はあります。きっと、1年前の感覚、場所とは違う感覚、場所にいることがわかると思います。

「自分がどんな変化をしたか?」を言葉にする | サウスポーなエンジニアの独り言 (yohhatu.com)
「自分がどんな変化をしたか?」を言葉にする | サウスポーなエンジニアの独り言 (yohhatu.com)

「アジャイルから始める」組織変革

DX(Digital Transformation)をはじめとする組織変革は単なる設備投資や人材の獲得だけで実現することはできません。ビジネスとデジタル技術が限りなく融合していくこの時代においては、組織がデジタルプロダクトをつくり、運用していく態度そのものがビジネスのあり方に直結します。
変革を成し遂げるために必要なのは、組織を構成する人ひとりひとりの行動・態度の変容なのです。
私たちレッドジャーニーはその鍵こそが「アジャイル」であると考えています。

エナジャイル(Enagile)は私たちレッドジャーニーが提供する、伝統的・大規模な組織のための組織変革スタイルです。私たちがメンター(伴走者)となり、アジャイルの浸透を通じて、あなたの組織変革を「足場づくり」から共に進めていきます。